[睡眠時無呼吸症の症状と合併症] ・昼間の耐えがたい眠気 ・抑うつ(うつ状態) ・頻回の中途覚醒 ・集中力の低下 ・(家族などが気づく)睡眠時の呼吸の停止 ・(家族などが気づく)大きな鼾(いびき)など ・夜間頻尿 ・起床時の頭痛 ・インポテンツ(女性の場合は月経不順) ・のどが渇く ・こむら返り| ・糖尿病性昏睡 ・高血圧 ・心臓病 ・交通事故 ・認知症 ・突然死家族などの同居者がいない場合、睡眠時無呼吸症に気が付かないことが少なくありません。特に自覚症状が弱い場合は、誰にも発見されないため、心臓病などの合併症が進行していまいます。[睡眠時無呼吸症候群の検査・診断] スリープクリニックにて(主に耳鼻咽喉科、他に循環器内科、神経内科など)、まず「簡易検査(スクリーニング)」を受けます。検査装置をレンタルしてくれますので、自宅で計測します。簡易検査で睡眠時無呼吸症候群の疑い有りと出た場合には、「終夜睡眠ポリグラフ検査」を受けます。費用は2万円前後(保険3割負担分)です。施設・機器使用料(0円〜3万円:自費診療分)は、より精密な検査機器がある施設の方が高い傾向にあります。つまり、大学病院などは高い傾向にあります。[スリープスプリント治療] スリープクリニックにて睡眠時無呼吸症候群と診断されて、なおかつ、軽度〜中等度でスリープスプリント(マウスピース)が適応と判断された場合には、スリープクリニックの先生が紹介状を書いてくれます。その紹介状を持って、当院を受診してください。重症の場合にはCPAP(シーパップ)治療が適応になりますが、CPAPが合わない場合には、スリープクリニックの先生に相談すると、スリープスプリント治療に治療方針変更してくれることがあります。[歯ぎしりと睡眠時無呼吸症との関係] 歯ぎしりは、レム睡眠〜ステージ1〜ステージ2の浅い睡眠深度の時に90%以上起こります。歯ぎしりの60秒前に交感神経が優位になります。歯ぎしりの4秒前に脳の活動が活発になります。歯ぎしりの1秒前に心拍数が上昇します。その後、開口筋が収縮し、噛み合わせが半開き状態になります。そして閉口筋が収縮し、歯ぎしりが起こります。交感神経が優位にならなければ、歯ぎしりの発生確率は低くなることになります。睡眠時無呼吸症候群の人は無意識下の覚醒が起きるので、睡眠深度が浅くなります。よって、歯ぎしりの発生確率が高くなります。しかし、必ずしも逆が起こるわけではありません。つまり、歯ぎしりのひどい人が睡眠時無呼吸症候群の確率が高い訳ではありません。<参照>日本顎関節学会2009論文抄録集
*スリープスプリントの有効性(症例) *TOP(横山歯科医院)
SAS 睡眠時無呼吸症 更新日:2018年10月23日