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[口を守る(中) 意外に多い口腔がん、 早期発見で予防を]

(朝日新聞  2011年6月30日)


舌の上や頬の裏側など口の中にできて、違和感や痛みを伴う口内炎。
普通なら数日で自然に治る病気だが、いつまでたってもよくならない場合、何科で診察を
受けるべきだろうか。
内科? 耳鼻咽喉科? それとも・・・・・。


「人の口の中をもっともよく見ていて、専門的な知識を持っているのが歯科医師。口内炎が
気になったら、迷わず歯医者に見せて下さい」と訴えるのは、新谷悟・昭和大歯学部教授
(顎口腔疾患制御外科学)だ。

口内炎は、だれでも経験がある身近な病気だが、けっして馬鹿にはできない。
口の中のがん「口腔がん」と関係する場合があるからだ。
特に、数週間経っても治らないような場合、その可能性はぐっと高まる。


「口腔がん」は、頬粘膜、歯肉、上あご、舌など、口の中にできるがんの総称。
喫煙、飲酒、ウイルス感染などのほか、放置されてとがってしまった虫歯に当たり続けた
舌の傷が原因になることもある。

国内では、がん全体の2〜4%にあたる年間約7000人がかかり、年間約3000人が亡くなっている。
意外に多い数字だ。

世界全体で見ると、ガムのようにかむタバコの習慣がある東南アジアなどで多いことから、
毎年約50万人の患者が見つかり、実はがんの中で5番目に多いのだという。

他のがんと同じように、口腔がんも早期に発見すれば、多くの場合は治すことができる。
しかも、体内の臓器にできるがんとは異なり、口腔がんは直接目でることができるという
メリットがある。

しかし、早期に発見される割合は、1980年代の調査で20%程度。
2003年の調査でも、唇(早期発見率・約40%)と舌(同・約30%)は改善したものの、
歯肉や頬など他の部分の早期発見率は、未だに20%に満たない。

「そもそも、口の中にがんができるということ自体、まだまだ知られていない。さらに、
痛みなどの自覚症状がないことも多く、『ただの口内炎』と見過ごされ、せっかくの早期発見の
機会を逃すケースも多い」と新谷さん。


例えば、次の2枚の写真。
どちらも同じ口内炎のように見えるが、一方は扁平苔癬と呼ばれる病気で、一方は口腔がんだ。
「このケースは、専門家でも見た目だけで判断するのは難しく、触診をして違いを見分ける
レベルのもの。おかしいと思ったら自分で判断しないで、歯科を受診してほしい」という。


口腔がんの治療には、別の問題点もある。
口には「話す」「食べる」という大きな役割があり、せっかくがんが治っても、これらの機能が
損なわれた場合、患者のQOL(生活の質)は大きく低下する。

そこで、歯科医とがん専門医らが連携し、がんを治療するだけでなく、骨を移植してあごを
再建したり、適切な入れ歯を作ったりすることで、話したり食べたりする機能を復活させる
試みが進み、成果を上げ始めているという。


口腔がんの実態を知ってもらい、早期発見につなげるため、歯科医師会や大学病院などが
「口腔がん検診」を呼び掛ける動きも広がっている。

新谷さんは「歯科医は歯だけでなく、口腔がんや口内炎など口のトラブル全般の専門家。
もっと気軽に受診してもらえるようにすることで、様々な病気の予防にも役立ちたいと
願っています」と話している。





http://www.asahi.com/health/kikimimi/TKY201106240435.html 














 

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