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[BSE由来疾患、英で3万人が感染の疑い 献血で拡散の恐れも]
(CNN 2013年10月16日)
英国で最大3万人が、牛海綿状脳症(BSE)との関係が指摘される変異型クロイツフェルト・ ヤコブ病(vCJD)に感染している疑いがあるという調査結果が、15日の医学誌BMJに発表 された。
英国でこれまでにvCJDの感染が確認された患者は177人のみ。 世界保健機関(WHO)によれば、英国以外の11カ国では49人の感染が報告されている。
これまでの研究では、vCJDの原因となるプリオン蛋白(たんぱく)に感染しながら発症して いない人は英国に4000人に1人の割合で存在すると考えられていた。
しかし英神経病理学研究所のセバスティアン・ブランドナー氏のチームが3万2441人の 虫垂組織を調べた結果、16人からvCJDの陽性反応が出た。
英国の人口比で換算すると、およそ2000人に1人の割合で未発症の感染者が存在する計算に なる。
ブランドナー氏によると、BSEのピークは1992年、ヒトのvCJDのピークは2000年だった ことから、vCJDの潜伏期間は8年と考えられていた。
しかし同氏の研究で、vCJDの原因となるプリオン蛋白は少なくとも3種類あることが判明。 こうしたプリオンの感染者が、さらに長い潜伏期間を経て発症する可能性もあるとしている。
同氏によれば、vCJDは血液検査では検出できないことから、感染者が献血などを通じて 知らないうちに他人を感染させてしまう恐れもある。 プリオン蛋白は医療器具に対して通常行われている滅菌処理では破壊されないという。
感染症専門家のローランド・サーモン氏はBMJに寄せた寄稿で、vCJDは過去の疾患ではないと 警告し、今回の研究により、これからも発症者が出る恐れがあることが分かったと解説。 献血などを通じた感染を防ぐための措置を講じる必要があると指摘している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131016-35038565-cnn-int
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