NHK 病の起源 第2集 「ビタミンD」
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[病の起源 第2集 骨と皮膚の病 〜それは“出アフリカ”に始まった〜]
(NHK 2008年4月20)
転んだ拍子に骨を折る、転倒骨折をする高齢者は毎年60〜80万人(推定)。 寝たきりになる場合も多く、脳卒中に次ぐ2番目の原因となっている。 高齢者にとって恐ろしい転倒骨折が、太陽光と深く関係していることが分かってきた。
太陽光に含まれる紫外線を皮膚に浴びることで作られるビタミンD。 このビタミンDが不足すると、カルシウムの小腸での吸収や骨への吸着が妨げられ、 骨がもろくなってしまう。 ビタミンD不足は、さらに歩行速度やバランス、そして筋力の低下を招き、転倒の危険を増す ことも分かってきた。
人類進化をひも解くと、その道のりは太陽との闘いだった。 およそ20万年前にアフリカのサバンナで誕生したヒト、ホモ・サピエンスは、強烈な紫外線から 身を守るために褐色の肌を獲得した。
しかし、およそ6万年前、アフリカを出て生息域を世界へと広げる過程では、今度は褐色の肌が ビタミンDを作るのに必要な紫外線をも遮断してしまうという問題が生じた。 この事態に、ヒトは北へ向かうにつれ肌の色を薄くし、紫外線とのバランスを取った。 こうして生まれた肌の色の多様性が私たちヒトの多様性を生んだ。
しかし現在、高度な文明を手に入れたヒトは、地球規模の移民や、ほとんど太陽に当たらない 生活など、自らの適応に逆らうような行動をとっている。 その結果、皮膚がんやくる病、そしてビタミンD不足といった、進化の中で解決してきたはずの 病に悩まされるようになった。 太陽と闘い続けたヒトの進化を振り返り、太陽との付き合い方を考える。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/080420.html
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NHK 病の起源 取材班 「NHKスペシャル病の起源(1) 睡眠時無呼吸症/骨と皮膚の病/腰痛」
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