初診・再初診の方へ

案内地図

再診(治療中)の方

院長自己紹介

FAQ・お問い合わせ

サイト内検索

TCH101

 >Home>   
長嶋型か ジョーダン型か        
                        
                                

topimage0001

顎関節症の増悪因子としての歯列接触癖

歯列接触癖(TCH)目次

[長嶋型か ジョーダン型か]     


(読売新聞  2007年10月12日)(元東京医科歯科大学教授エッセイ)



熱闘甲子園、プロ野球、メジャーリーグと、相変わらず日本人の胸を熱くするのが野球である。
かくいう私も子どもの頃は夕方暗くなるまで、近所の原っぱでボール遊びをしていた。
大人になってからはもっぱら野球観戦であったが、私の時代は間違いなく、王、長嶋の時代で
あった。
彼らのプレーを思い出しては自分の甘酸っぱい青春時代を重ね合わせていた。


歯科医になってからも彼らの時代は続き、2人とも毎日の激しい戦いと練習で、
奥歯がぼろぼろになってしまったという話に関心を持った。
そうか、やはり力を出すためには奥歯をギュッと噛みしめなくてはならないのだ、
と思ったものである。

その後、多くのスポーツで同様のことが語られ、いつしかそれは世間の常識となった。
相撲、ラグビーなどの格闘技、あるいは格闘技の要素の強いスポーツはもちろん、
接触プレーのないゴルフでさえ飛距離を出すためにも噛みしめることが重要とされた。
飛距離アップのためのマウスピースなどという、怪しげな商品も売られた程である。



ところが、噛みしめなくても力を出す人はいるらしい。
いや、むしろ噛み合わせていない状態の方が、力を出すタイプの人がいるらしい。

北海道医療大学の石島勉教授の噛み合わせと背筋力の関係を調べた研究によると、
日本人の約3分の2の人が奥歯を噛みしめると背筋力が最大値を示し、
残りの3分の1はむしろ噛み合わせていない方が力を発揮すると報告されている。


かの有名なアメリカのプロバスケットボール選手だったマイケル・ジョーダンさんは、
力を出すときでも口を開けたままだったそうだ。
そう言えば、舌を大きく出しながら、相手の防御をかいくぐってシュートする写真が
多く見られた。
第一、もしそうでなければ、その度に舌を噛み切って血だらけになってしまったことであろう。


野球に詳しい人ならば、一昔前に巨人軍に在籍していたガルベス投手も舌を出しながら
投球していたことを覚えているだろう。



噛みしめると力を発揮するタイプの人は、えらの張った、四角い顔をしている人が多い。
それは、噛む力を生み出す筋肉と顎の骨が発達しているからである。
フーテンの寅さんみたいなタイプである。

ただ、噛む力が強いが故に奥歯、あるいはそれを支える骨、さらには顎の関節にもダメージを
与えてしまうことが多い。
従って、こういうタイプの人は歯を防御するためにも、ボクシングの選手がはめているような
マウスピースを歯科医院で作ってもらうのがよい。



王、長嶋派か、はたまたマイケル・ジョーダン、ガルベス派か、あなたはどちらのタイプですか?

栄養医学・咬合・機能
トータルで健康を考える
横山歯科医院
治療項目別サイト  
http://yokoyama-dental.info/
栃木県宇都宮市平松本町342-5    電話:028-634-3110(平日の9時〜18時)
インターネットで24時間ご予約受付しております
http://yokoyama-dental.jp/ (症状別サイト)
お問い合わせはこちらからお願い致します