<8>クレンチング(噛みしめ)に伴う味覚異常

[クレンチング(噛みしめ)が原因であった味覚異常症例(1)]

40代男性歯科技工士。

虫歯はく、小さな治療跡は数本あるだけです
歯並びも良い方で

若干噛み合わせが深いですが、
一般的には正常範囲内で

しかし、
クレンチング(噛みめ/食いしばり)を
自覚していました
特に最近、
仕事が忙しく
クレンチングがひどかったとのことでした

その後、
味覚異常が出現しました

内科疾患はなくて服薬もしていませんでした。
薬剤性の味覚異常は否定されました

血液検査の結果、
血清亜鉛の値は正常範囲内でした。



そこで
クレンチング対策として、
・日中は意識してクレンチングを止めるように説明
止められない場合には、筋弛緩薬+スプリント
・夜間は筋弛緩薬+スプリント

数か月後、
クレンチングの頻度・程度が減少しました
それに伴い、
味覚異常も自然治癒しました

[クレンチング(噛み締め)が原因であった味覚異常症例(2)

20代男性。
多数歯を治療。

治療途中から味覚異常が出現したそうですが、軽度で
あったのと、治療が終われば治ると思っていたので
伝えなかったとのこと。
ところが、治療終了後に味覚異常が悪化しました

大学病院口腔外科へ紹介して検査をしてもらいました
しかし、口腔外科でも原因は解りませんでした

しかし、4か月後に味覚異常は自然治癒しました

虫歯が多くて、多数歯を治療したために、噛み合わせ
(咬合)が変わりました。
新しい噛み合わせに慣れるまで、クレンチングが悪化
したために、味覚異常を発症したと推察しました。
新しい噛み合わせに慣れると、クレンチングが減少して
か月後に味覚異常は自然治癒したと考えられました。