[味覚障害の種類と症状]
<味覚減退> 味を感じにくくなります。
<味覚喪失> 様々な味を全体的に感じなくなります。
<異味症> 塩味を甘味や苦味に感じるなど、本来の味とは異なる味に 感じてしまう症状です。
<自発性異常味覚> 口の中に何も入っていないのに、味を感じてしまう状態です。 味蕾の中にある味細胞が誤作動を起こし、唾液の味を脳に伝えて いるのではないかと考えられています。
<解離性味覚障害> 甘味だけ感じないなど、特定の味覚の認識しない症状です。
<悪味症> 何を食べても嫌な味に感じてしまう症状です。 < 上へ戻る >
[急性味覚障害]
急性の味覚障害は様々な疾病の前駆症状のことがあります。 至急来院してください。 < 上へ戻る >
[慢性味覚障害]
大学病院の統計によりますと ・亜鉛欠乏性:35% ・口腔疾患:26% ・カンジダ症 ・ドライマウス口腔乾燥症
・シェーグレン症候群 ・上顎洞炎 ・口内炎 ・口内炎治療薬「デキサメタゾン」(デキサルチン軟膏) ・舌炎 ・心因性:24% ・他の疾患の合併症:5% ・薬剤性:3% ・その他:7% その他には、 ・喫煙 ・歯科金属そのものの味 ・金属アレルギー ・歯磨き剤(ラウリル硫酸ナトリウム) ・クレンチング(噛みしめ/食いしばり) ・中枢性 ・脳卒中後遺症 ・パーキンソン病 ・腫瘍 ・認知症(アルツハイマーその他) ・うつ病 ・外傷 ・肝臓病(苦味亢進) ・顔面神経麻痺 ・甲状腺機能低下症 ・自己免疫疾患 ・糖尿病 ・消化器疾患 ・自律神経失調症 ・腎臓病 ・中耳炎 ・破傷風 ・騒音(駅弁や機内食は濃い味付け) 等があります。 < 上へ戻る >
[味覚障害の改善率]
大学病院の統計によりますと ・口腔疾患:90% ・亜鉛欠乏性:57% ・薬剤性:33% ・他の疾患の合併症:14% < 上へ戻る >
[栄養障害に伴う味覚障害]
1番有名なのは亜鉛不足に伴う味覚障害です。 もっと極端な言い方をすれば、亜鉛不足に伴う味覚障害に ついてしか、本にもネット記事にも書いてありません。 亜鉛不足は血液検査にて調べます。 保険治療です。
<鉄不足に伴う味覚障害> 当院で1番多いのは鉄不足に伴う味覚障害です。 最近は医師が書いた本の中にも散見されるようになってきています。 内科の一般的な血液検査にて、貧血ではありませんと診断されても 意味はありません。 内科で貧血と診断されるのは、入院寸前の重症の時だけです。 鉄不足は血液検査にて調べます。 自費治療です。 < 上へ戻る >
[風味障害]
味覚と嗅覚の連携に問題がある風味障害が少なくなく、風味障害を 味覚障害と錯覚していることが珍しくないことが解ってきました。 < 上へ戻る >
[オルソネーザル経路とレトロネーザル経路]
オルソネーザル経路(スメル)とは、食べ物を口に入れる前の 匂いです。 ニオイい分子が外気から鼻腔内に入り嗅細胞に達する経路です。
レトロネーザル経路(フレーバー)とは、ニオイ分子が内側から 外側に通過する際に嗅細胞に達する経路です。 食べ物を咀嚼・嚥下する時に、咽喉から鼻腔の後方、さらには 鼻腔の前方へと香る匂いです。 < 上へ戻る >
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