歯石除去・歯垢取り 更新日:2018年10月23日
保険治療での歯石除去や歯垢(プラーク)除去は歯肉炎や歯周炎(歯周病)の治療の一環として行います。まず最初に ・歯肉炎や歯周炎かどうかの診査(歯周病の検査)・診断 ・歯肉炎や歯周炎の進行状態の診査(歯周病の検査)・診断が必要です。患者さん自身が歯石や歯垢が気になる場合には、90%以上の確率で歯肉炎や歯周炎を発症していますので、保険治療で歯石除去や歯垢(プラーク)除去を行えます。歯石や歯垢の量や質によっては1日で除去しきれないこともあります。[スケーリング(歯石除去)とは] スケーリング とは、スケーラーという器具を使用し、歯面に沈着したプラーク、歯石、そのほかの歯面沈着物を機械的に除去すること。歯石除去ともいう。スケーラーには手用スケーラー、超音波スケーラー、エアースケーラーがあり、それぞれ沈着状況・部位等に応じて使い分けられる。(Wikipedia)[歯石がつきやすい] 3大唾液腺の開口部 ・耳下腺 : 耳下腺乳頭 : 上顎大臼歯の外側 ・顎下腺 : 舌下小丘 : 下顎前歯の内側 ・舌下腺 : 舌下小丘 : 下顎前歯の内側付近では、磨き残しがなくても、すなわち細菌の関与がなくても歯石が沈着します。唾液量が多くて、唾液がアルカリ性なほど歯石が沈着しやすくなります。唾液量が多くて、唾液がアルカリ性ということは虫歯になりにくい条件です。よって、ある程度歯石が沈着する方が健康と言えます。但し、著しく歯石が沈着する場合には、磨き残しが多い証拠ですので、虫歯ができやすく、歯周病が進行しやすいので要注意です。[歯石がつきにくい] 歯石がつきにくい、ほとんどつかない人は、一見良いように見えますが、実は危険信号のことが少なくありません。大唾液腺付近では、磨き残しがなくても、すなわち細菌の関与がなくても歯石が沈着します。唾液量が多くて、唾液がアルカリ性なほど歯石が沈着しやすくなります。唾液量が多くて、唾液がアルカリ性ということは虫歯になりにくい条件です。よって、ある程度歯石が沈着する方が健康と言えます。唾液が少ない、いわゆるドライマウスの状態や、唾液が酸性の場合には、歯石がほとんど沈着しません。酸蝕歯(酸蝕症)の場合には、歯石が全く沈着しない人もいます。つまり、歯石がほとんど沈着しない人は、黄色信号〜赤信号の状態で、要注意なのです。
[歯周組織検査(歯周病検査)とは] 歯周組織検査の目的は、歯周病の進行度を調べることではあります。
歯周組織検査を定期的に実施することによって以下のようなことが判ります。 ・歯磨きが悪いことが原因の、いわゆる一般的な歯周病 ・噛み合わせが原因の歯周病 ・全身状態の悪化、すなわち免疫力低下が原因の歯周病