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[口腔がん、脳卒中に のみ込み補助具 ・・・食事・発声口の動き改善] 

(読売新聞  2011年3月24日)


口腔がんや脳卒中などで食べることが困難になったり、発声に支障が出たりした場合に、
口に装着して食べることや話すことを助ける装置がある。
2010年4月に保険適用された。
(藤田勝)


福岡県飯塚市の男性(55)は2010年、舌がんのため、大学病院で舌の3分の2を切除した。
食事がしにくく、発音もおかしくなった。
同市の「アイ歯科医院」で歯科医の広瀬知二さんに、舌の失った部分を補う装置を作って
もらったところ、食べやすくなり、発声もスムーズになった。

食べ物をのみ込む時は、舌を上あごに押しつけて、喉に押し込む。
その際は同時に、上あごの奥の軟らかい部分(軟口蓋)が上がって、口と鼻を結ぶ通路を
塞いでいる。

ところが、舌がんの手術後や、脳卒中の後遺症で舌や軟口蓋がまひすると、食べ物を押し込め
なくなったり、誤って鼻の方に入ったりする。発声にも影響する。



主に2種類の補助装置があり、ひとつは上あごの内側に装着する。
舌が上あごに触れやすくなり、食べ物を喉に押し込みやすくなる。
使い続けると、脳卒中のまひで不自由だった舌の動きが回復することもある。
このタイプの補助装置は、口腔がんや脳卒中後の食事のリハビリを受けている患者に限り、
保険がきく。

もうひとつは、脳卒中によるまひなどで軟口蓋が上がらない場合、
上あごに装着して軟口蓋を下から支えて持ち上げることで、食べ物が鼻に入らないようにする。
使い続けると、軟口蓋の動きが回復し、不要になる場合もある。
軟口蓋が上がらないと鼻に抜けたような感じの声になるため、発声障害の改善にも役立つ。
上あごが生まれつき開いた口蓋裂の発音を直す装置として、保険適用されている。


補助装置を必要とする患者は、厚生労働省研究班(代表者=植田耕一郎・日本大学歯学部教授)の
2007年調査で、1万6368人いたが、1万1922人は補助装置が作られていなかった。
病院の歯科では、口腔がんや脳卒中の治療を受けた患者が、歯科を受診して補助装置を作る
機会が比較的多いのに対し、診療所の歯科医師は関心が薄いことがわかった。

植田教授は「食べる機能の障害に関心を持つ歯科医師がもっと増えて、リハビリ手段の
ひとつとして補助装置が広まることを期待している。認知症やパーキンソン病のために
のみこみがうまくいかない人も多い。保険の適用範囲を拡大してほしい」と話す。



<介護施設利用者対象は2割程度>
同研究班では、介護保険施設利用者の中に、装置を必要な人が潜在的にどれほどいるのかも
調べた。

京都内の5施設計214人について調べたところ、補助装置を使っている人はいなかったが、
口で食べられないため腹部に穴を開けてチューブで栄養をとる「胃ろう」と、鼻からの
チューブで栄養をとる人は、合わせると約1割いた。

また、プリンなどを食べられるか調べたところ、約2割の人はのみ込むことができずに、
口の中に残った。
水を飲むテストでも約2割が飲めなかったり、むせたりした。

この結果から同研究班では、介護保険施設利用者の2割程度は、食べる機能のリハビリを
行う中で、補助装置の使用を試してみる価値があるとみている。





http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38561  














 

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口腔がん、脳卒中に のみ込み補助具:食事や発声 口の動き改善        
 

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