初診・再初診の方へ

案内地図

再診(治療中)の方

院長自己紹介

FAQ・お問い合わせ

サイト内検索

[口の機能回復(1)声帯失ってもカラオケ]  

(読売新聞  2011年8月22日)


7月下旬の日曜日。
東京都新宿区内のカラオケボックスで、中高年の男性10人が歌を楽しんでいた。
全体的に声が低めで、抑揚に欠けるものの、声帯を失った人たちには見えない。

このグループは、喉頭がんや下咽頭がんなどの手術で、声帯を含む喉頭(のど仏)を摘出した
患者でつくるNPO「悠声(ゆうせい)会」の会員たちだ。


喉頭を取ると、口と肺がつながらなくなるため、呼吸のために、のどに穴を開けて空気を
取り込む。
しかし、声帯がないうえに、肺の空気が口に届かず、声が出せなくなってしまう。

そこで国内では、「食道発声」を習うことが多い。
食道に空気をため込み、ゲップの要領で空気を吐き、食道を震わせて音を出す。
ゲップなので空気量は50~100ccと少なく、大きな声が出せない。


一方、近年少しずつ増えている方法が、特別な訓練をしなくても話せる「気管食道シャント法」
だ。
この方法では、気管と食道の間に通気弁を付ける。
声を出したい時は、のどの穴を指で塞ぐと空気圧で弁が開き、気管から食道に空気が流れ込む。
健常者同様、肺の数千ccという空気を使えるため、大きな声を長く出せる。


悠声会はシャント法の患者が中心で、会員は約80人。
毎月2回、都内で定例会を開いて情報交換し、終了後は飲食やカラオケを楽しむのが恒例に
なっている。

会長の土田義男さん(74)は「食道発声がうまくできるようになる人は2~3割。
私も3年習ったが、会話に使えなかった。でもシャントにしたら、すぐに話せた」と言う。


シャント法に詳しいがん研有明病院(東京都江東区)頭頸科医師の福島啓文さんによると、
同病院ではシャント法の患者の約9割が日常会話が可能。
しかし、欧米では喉頭を摘出した人の60~70%がシャント法を選ぶのに対し、日本は3~4%
(約2万人中600~800人)と非常に少ない。

福島さんは「日本は患者組織で食道発声を教え合うシステムが確立されており、病院も
頼っていた。シャント法には、弁の掃除の手間と、管理に毎月1万5000~2万円程度かかる
短所もある。それでも、声を取り戻すための有効な選択肢であるのは間違いない。医師は必ず
説明するべきだ」と話す。



「食べる」「話す」は、生きる上での基本的な機能。
口やのどの機能を取り戻す医療現場を取材した。





http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=45768 














 

 >Home>   
口の機能回復(1)声帯失ってもカラオケ        
 

topimage0001
Aphthous001

栄養医学・咬合・機能
トータルで健康を考える
横山歯科医院
顎口腔疾患サイト  
http://yokoyama-dental.info/
栃木県宇都宮市平松本町342-5    電話:028-634-3110(平日の9時〜18時)
インターネットで24時間ご予約受付しております
http://yokoyama-dental.jp/ (顎口腔以外の疾患サイト)
お問い合わせはこちらからお願い致します