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[口腔癌]   

(Wikipedia)


口腔癌は、口腔に発生する腫瘍である。
口腔に発生する悪性腫瘍は、全悪性腫瘍の中の1〜5程度(噛みタバコの習慣がある
東南アジアでは、約30%に達する)と言われている。
そのうち、癌腫は90%、肉腫は10%程度である。



<分類>
口腔癌は、腫瘍の発生部位に応じて下記如く亜分類される。
 ・舌癌
 ・上顎歯肉癌
 ・下顎歯肉癌
 ・口腔底癌
 ・頬粘膜癌
 ・硬口蓋癌
 ・口唇癌



<疫学>
2002年の統計では、全世界で口腔癌と診断された患者は40万人を超える。

口腔癌の患者の発生の割合は国によって異なる。
最も高いのは男女ともパプアニューギニア(男性40.9人/10万人、女性26.3人/10万人)である。
低いのは男性はエルサルバドル(0.4人/10万人)、女性はエルサルバドルとエジプト
(ともに0.2人/10万人)である。
発生率に100倍の差がある。
南アジア諸国で発生率が高く、噛みタバコが原因であると考えられている。


日本では、40歳以降に好発である。
正確な調査は行われていないが、1975年には2,100人であった罹患患者数は、2005年には
6,900人、2015年には7,800人に達すると考えられている。
癌全体に占める割合は1%と変動がないが、癌患者全体の増加に比例して増加してきている。

歯肉、頬粘膜では60歳代、舌、口腔底、口唇では50歳代である。
男女比はおよそ1.8:1で男性が高い。


危険因子として挙げられるものとして、ウイルスとくにヒトパピローマウイルス(HPV)や、
喫煙、飲酒、不適切な補綴物等の機械的刺激などが挙げられている。

この中で最大の危険因子は喫煙とされ(エビデンスレベルIV)、寄与危険度58.1%とされる。
飲酒の寄与危険度は35.5%であるが、喫煙と飲酒の両方の因子を持つのリスクは相乗的に
上昇するとされる。

特定の遺伝子の異常が口腔癌の原因であるとの報告はない。


2005年に、スウェーデンのマルメ大学で行われた研究は、ヒトパピローマウイルス(HPV)に
感染した人間との、予防手段を用いないオーラルセックスは口腔癌のリスクを高めると示唆した。
この研究によると、癌患者の36%がHPVに感染していたのに対し、健康な対照群では1%しか
感染していなかった。


組織学的に見ると、口腔の悪性腫瘍の85%が扁平上皮癌である。

口腔癌になりやすい状態として、白板症や紅板症のような前癌病変や扁平苔癬といった
前癌状態が存在する。
紅板症は癌化率が40~50%と高く、臨床的には癌として取り扱うべきとされる。



<治療>
手術、放射線、化学療法のいずれかもしくは併用し、腫瘍部位や病期(ステージ)その他に
応じて治療が進められる。

口腔癌診療は、地域・病院で若干異なっているが、歯科口腔外科医(歯科医師)、
耳鼻咽喉科医(医師)、放射線科医(医師)、形成外科医(医師)が協力しあって加療に当たる
場合が多い。



<予後>
舌癌、口腔底癌において転移は多く見られ、その多くがリンパ節転移である。
リンパ節転移をきたした症例において、その生存率は半減するとされる。

遠隔転移は比較的少ないが、肺転移や骨転移を来たした場合は、生命予後が悪い。

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[口腔癌(がん)の概説]        
 

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