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[「口内炎が繰り返しできたら要注意! 
                 「舌がんリスク」はこんなに高まっていた] 

(ダイヤモンドオンライン  2010年02月05日)
(働き盛りのビジネスマンを襲う 本当に怖い病気)


口内炎と思っていたら舌がんが見つかった飲料メーカー研究所責任者のJさん(45歳)


<繰り返す口内炎を放置し新商品を味見し続ける>
Jさんは飲料メーカー研究所の責任者だ。
入社以来、新製品の開発に携わってきた。
Jさんは、毎朝出社するとまず自社工場で生産されている、すべてのドリンクの味見を行う。
数字では表せない味の違いがわかるようになるまで20年以上かかると言われ、微妙な味の違いを
的確な言葉で表現でき、部下に指示できないと、この仕事は勤まらない。
お茶やコーヒーの産地の違い、煮出す方法や時間の違いが舌ですべて判別できるようになるまで、
日々の訓練を行なっていくしかない。

入社以来、強い刺激の味や、臭いは味覚を狂わすので、なるべく触れないような生活を心がけて
きた。
1日3回行う歯磨きでは、界面活性剤や香料の入っていない石鹸成分だけで作られた歯磨き粉を
使っていた。
この歯磨きを使うと、口の中がスースーしないので、すぐ仕事にとりかかれるのだ。


ここ数ヵ月は、舌の同じ場所に口内炎ができることが気になっていた。
熱いドリンクを試飲するときに、その口内炎に痛みがあるのだ。
とはいうものの、たまに痺れがあっても、日常生活をおびやかすほどのことでもない。



<職場の近所の歯医者で定期検診 なぜか大学病院を紹介される>
口内炎ができはじめて3ヵ月後、Jさんは歯の定期検診に行った。
歯石や歯槽膿漏などがあると味覚の判定に支障が出てしまうため、年に2回は歯の検診に
行くようにしていた。

そして定期検診後、歯科医師から思わぬ言葉を言われた。
「Jさん。この口内炎はいつからできていますか? 少し気になるので大学病院の口腔外科で
詳しい検査を受けてください。紹介状を書きますからなるべく早く行くように・・・」

『口内炎で大学病院?』
気になったJさんは、その夜自宅のパソコンで口内炎に関することを調べた。
すると、思わぬ事実が分かった。
なんと口内炎だと思っていた腫瘍は、舌がんかもしれなかったのだ。



<仕事を休んで大学病院に 数日にわたり検査が・・・>
Jさんは紹介を受けた大学病院を訪ねた。
大学病院では、口腔外科と歯科があり、それぞれ専門の医師が診ることに驚いた。
検査は数日に及んだ。
今まで休んだこともないJさんが頻繁に有給を取得することで、職場の同僚が口々に心配した。
しかし笑顔で「妻の親が具合悪くて・・・」と言っておいた。
まさか自分に「舌がんの疑いがある」とは言えなかった。

口内炎のできる場所の組織を調べたり、PET、MRI、CTなどいろいろな検査をした。
そして医師から告げられた。
「初期の舌がんです。まずは抗ガン剤で様子を見てからその後の処置を決めましょう。
手術で舌をとる場合もあります」

舌で仕事をしてきたJさんにとって、「舌を手術でとる」――。
この言葉がショックだった。
自身が「がん」であることのショックよりも仕事ができなくなるショックのほうが大きかった。
会社を辞めなければ・・・。
なぜかそればかりを思っていた。



<抗ガン剤、そして陽子線治療に>
Jさんの抗ガン剤治療は、副作用も無く思いのほか順調だった。

医師から「Jさん。抗ガン剤はよく効いていますが、がんが全部取れるものではありません。
私の知り合いが東北で陽子線治療というものをやっています。治療費は高いのですが、
舌を手術する前に一度話を聞きに行きませんか?」


高度先端医療?
陽子線治療?
そういえば、昨年知り合いに勧められて入った生命保険についていた気がする。

紹介状と、検査結果等を持って東北新幹線に乗りこんだ。



<入院せずに陽子線治療 治療費は全額保険でまかなえた>
Jさんの舌がんは、検査結果によると「陽子線治療向き」という診断が出た。
医師からの説明によると、陽子線治療は痛くも痒くもないが、週5日、1 日10数分の治療が
6週間に渡るそうだ。
高額だと聞いていた治療費は、生命保険の担当者に問い合わせたら全額おりるという。
治療費の負担もない。
これがJさんの決意を固めた。
舌を手術して、味覚が無くなることを考えたら2ヵ月なんてあっという間だ。


会社に2ヵ月の休暇を申し出てJさんは陽子線治療にかけてみることにした。
2ヵ月間は入院しなくてもいいし、好きに過ごしていい。
東京から通う人もいると聞いたが、Jさんは、妻と近隣の湯治場に滞在して、そこから病院に
通うことにした。
結婚してはじめの休暇。
がん治療をしているとは思えない気楽さで過ごした。



<2ヵ月後見事に回復 無事に職場復帰を果たす>
陽子線治療を終えて、Jさんは2ヵ月ぶりに職場復帰した。
職場復帰した朝、同僚が暖かく迎えてくれたことが何より嬉しかった。

陽子線の専門医によると、しばらくリハビリをすれば以前のように味覚を取り戻せるだろうとの
ことだった。
しかし、Jさんは上司に相談して異動を申し出た。
新製品を全て舌で確かめることはできなくなったが、Jさんは自分の舌で生み出した数々の
自社製品を自分の舌で味わえるだけで満足だった。


たかが口内炎と思っていた自分が恥ずかしい。
そして、口内炎を見つけてくれた歯科医、陽子線治療を勧めてくれた大学病院の口腔外科の
医師に心から感謝した。



<がんでも「切らず」「入院せず」普段どおりの生活で治療可能>
財団法人脳神経疾患研究所の理事長・渡邉一夫医師は舌がんの陽子線治療について以下のように
話す。
「Jさんの場合、陽子線治療を選んだことで自分本来の味覚を守ることができました。
陽子線治療は、舌がんのほか、手術が困難な頭部や頚部のがんなどにも有効です。
身体の負担も最小限で済むので普段通りの生活で仕事を続けながら、治療も可能です。
『切らずに』『外来通院で』『副作用がほとんどなく』『普段どおりの生活を送りながら』
がんを治す陽子線治療システムは、体にメスを入れることなく、がんの病巣だけを狙い撃ちし、
周辺組織への副作用も少なくすみます。最近は生命保険の高度医療特約の対象になっています。
粒子線照射の有効性が確認されている代表的な疾患は、前立腺がん・肝がん・肺がん・
頭蓋内病変(動静脈奇形など)・頭頚部腫瘍(上咽頭がん、副鼻腔がんなど)および
眼腫瘍(ぶどう膜メラノーマなど)です。いずれの疾患も外科手術や従来の放射線では治療が
難しかったものです。 これまでなかなか効果があがらなかったがんに対して、粒子線照射は
優れた治療成績を示すことが明らかになりつつあります」


早期発見することで、身体への負担の少ない最新の高度医療を受けることもできる。
「たかが口内炎」とあなどらず、一度検査してみてはどうだろうか。




(J&Tプランニング 市川純子)




http://diamond.jp/series/sickperson/10009/ 














 

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口内炎から舌がん、そして陽子線治療        
 

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