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[心療内科(2)自律訓練法 筋緊張ほぐす]     

(読売新聞  2010年7月15日)


大阪市の会社員B子さん(24)は、2009年1月、車を運転していた時、急に左まぶたが閉じて
しまい、開けられなくなった。
複数の医療機関を受診し、総合病院の神経内科で、初めて「眼瞼けいれん」と診断された。
まぶたの筋肉が異常に緊張して開きにくくなる病気で、詳しい原因はまだ分かっていない。

治療薬のボツリヌス菌毒素製剤の注射を受けると、やっと目が開いた。
しかし今度は右目が開かなくなった。
抗けいれん薬を飲んだが、数時間しか効かない。


発症から半年が過ぎた7月、関西医大滝井病院の心療内科(現・ストレスケア外来)を受診。
医長で主治医の神原憲治さんの勧めで、手の指や肩、額などにセンサーを張り付け、脈拍、
皮膚温、発汗、筋肉の緊張などの変化を見る検査を受けた。

しばらく安静にした後、暗算を行った。
普通の人は、暗算というストレスによって筋緊張が高まり、発汗が増える。
ところが彼女は、安静時からすでに筋緊張が高い反面、暗算時の発汗がほとんど増えない。

手のひらの発汗は、感情の変化を表す。
体は常にストレスを感じて緊張しているのに、それを心では感じにくいことが見て取れた。

実際、B子さんは、上司から理不尽な注意を受けても、自分が悪いと考える。
そして表面上は元気に振る舞う。
それが自然で、自分ではおかしいと思わない。

12月になると、注射の効果は1か月ほどで切れるようになり、左目が常に閉じた状態になった。


そこで始めたのが、「バイオフィードバック」という手法。
正面の画面に、筋緊張や皮膚温、発汗などの変化がグラフで映し出される。
自分がどんな状態の時に緊張し、リラックスするのか、目で確認できる。
その状態で、「自律訓練法」をやってみた。
ソファに横たわり、医師の言葉に従って、手や足が「重たい」「温かい」とイメージする
リラックス法だ。
すると、体の緊張が緩んだのか、直後にまぶたが開いた。
効果は1日中続いた

現在、治療を受けながら、自宅でも自律訓練法を行う。
神原さんの勧めで日記も付ける。
翌日に読み返すと、「仕事でミスをしたとしても、ここまで自分を責めなくてもいい」と
客観的に考えられるからだ。

完治はしていないが、まぶたが開く時間は増えた。


神原さんは「無視していた体や心の声に耳を傾ける。その大切さに気づくことが、心身症の
治療には重要なのです」と話している。




<情報プラス:心療内科でバイオフィードバックを行っている主な医療機関>
  ・東京大学心療内科
  ・東邦大学心療内科(心身医学講座)
  ・関西医科大学心療内科(滝井病院)
  ・九州大学心療内科



<「失感情症」と「失体感症」>
神原さんによると、心身症の患者は、自分の感情に気づきにくくなったり、体の感覚に気づき
にくくなったりしています。
それが、病気を引き起こしたり、悪化させたりするのです。
感情の気づきや表現が苦手で、内面への気づきに乏しい状態を「失感情症」(アレキシサイミア)
と呼び、身体感覚の気づきが低下した状態を「失体感症」(アレキシソミア)と呼びます。

B子さんはまさにこの状態でした。
自分の体も心もストレスによるダメージを受けているのに、それに気づいていません。
心理士からは「あなたは“繊細な自分”に鈍感」と指摘されたそうです。

心身症の人すべてがそうとは限らないようですが、連載1回目のA子さんも3回目のC子さんも、
自分を相手(家族や職場の上司・同僚、友人)に合わせて、知らず知らずにストレスをため込む
性格のようでした。

このようなタイプの人が、これまで長い間気づいていなかった自分の「からだの声」と
「こころの声」に耳を傾ける手法の1つが、バイオフィードバックなのです。



<心因性?>
心療内科は「心因性の体の病気」を診る診療科なのでしょうか。
実は、そうではありません。
ちょっとややこしいですね。

たとえば、胃の痛みに苦しみ、医療機関で薬を処方されて飲む。
でも、なかなか良くならない。そんな時、医師にこう言われます。
「心因性のものでしょう」
通常はよく効く治療を行っても良くならないのなら、あとは心の問題だ。
私にはこれ以上のことはできませんよ――というわけです。
こうして、患者さんは複数の医療機関を受診するドクターショッピングを続けてしまいます
(B子さんも、医師から「心の問題」と言われ、精神科を含めて7か所の医療機関を回った
末に、関西医大心療内科にたどり着きました)。

しかし、症状が良くならないのは、けっして「心の問題」といった単純なことではない場合が
多いのです。

心身症とは、生活習慣、食生活、ストレス、仕事、行動パターンなど、あらゆる要素が複雑に
絡み合って発症しています。

心療内科医は、こうした要素を多面的にとらえて治療します。
具体的には、通常の治療法に加えて、カウンセリング(支持的心理療法)、認知行動療法、
漢方、絶食療法、バイオフィードバック、内観療法、森田療法などを、必要に応じて行います。


神原さんのサイトには、バイオフィードバックについての詳しい情報や、心因性という単純な
図式では解決できない心と体の関係などが、分かりやすく解説されています。




http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28029     

















 

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