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84>ムーシルド治療

<A>ムーシルドとは

反対咬合や交叉咬合の治療で多くの場合、最初に選択する
矯正装置です。
  上下一体式
  ・機能矯正装置(筋の力を利用した装置)
  ・可撤式(取り外し式)
装置です。
主に夜間睡眠時に使用します。
夜間睡眠時に加えて、テレビを見ている時や本を読んでいる
時にも使用した方がより効果的です。

<B>ムーシールドの原理

「低位舌」によって、押してはいけない下顎歯列を押して
しまい、本来押さなければならない上顎歯列を押さないので
上顎劣成長になってしまうのが反対咬合です。

「ムーシールド」は、舌位置を矯正し、舌が正しく上顎歯列を
押して、上顎骨の成長を助けるように誘導します。
また、上口唇の過緊張によって、上顎前歯を内側へ押して
しまうのをブロックすることによって、上顎歯列が前方に
成長するのを助けます。

<C>ムーシールドの開始年齢

〜6歳が適齢期です。
個人差があります。
4歳で入れられる子どももいますし6歳まで待ってから
使用した方がよい場合もあります。

<D>ムーシールドの治療期間

当院での最短は6か月です。
これには
  ・両親や両親の兄弟姉妹ともに歯並びが良い
  ・たまたま歯が生えて来た所が反対咬合だった
  ・小児(子ども)の生活習慣チェックリスト」の
        項目にほとんど該当しない
  ・栄養障害(栄養素不足)がない
の条件が揃っていた場合です。

条件が悪ければ3年、5年、それ以上かかる場合も
あります。

5年間まじめに通院しているのに改善が遅い子どもの場合、
「なんで口呼吸が悪いんですか?」と5年目にお母さんに
質問されました。
長年に渡って「MFT口腔筋機能療法」を行って口腔周囲筋が
いかに歯並びに影響するかを説明&トレーニングした結果での
質問でした。
鼻が悪いのが口呼吸の最大の原因で、何度も耳鼻咽喉科を
受診するように説明しましたが、結局受診しませんでした。
先に悪条件を除外するか、少なくともムーシールド治療と
並行して悪条件を除外して行かないと治療期間が長くなり、
子どもに負担がかかります。
ムーシールドを装着してさえいれば簡単に治る症例ばかり
ではありません。

兄弟姉妹で治療期間が大幅に異なる場合も少なくありません。
一般的には、兄や姉の方が治療期間が短い傾向にあります。
おそらく、兄や姉は両親の栄養状態が、特にお母さんの
栄養状態がより良い時に生まれているからだろうと思います。
母親の栄養が兄や姉に委譲したあと充分にお母さんの
栄養状態が回復しないうちに弟や妹が産まれてしまうからで
しょう。

<E>中高な顔貌を

「中顔面域」(鼻の先)の正しい成長を助けることによって、
きれいな顔貌=中高な顔貌を得られる可能性が高くなります。
これは、顎の成長がほぼ終わってから始めるワイヤー矯正では、
リカバリーできない領域です。
ムーシールドは超早期治療(0期治療、プレ1期治療)に
該当します。
1期治療(歯列の拡大)やII期治療(正しい噛み合わせ治療)は
また別に必要になることがあります。

上顎前突(出っ歯)や叢生(凸凹)、その他の多くの
不正咬合は1期治療からでも間に合うことが多いのですが、
反対咬合(受け口、下顎前突)は超早期治療が有効なことが
多いのです

<F>ムーシールドの適応外(禁忌症)

ムーシールドで骨格性の反対咬合は治療できません。
家族性の反対咬合も重度の場合は治療できません。

家族性骨格性の反対咬合は基本的に「外科矯正治療」の
対象です。

<G>ムーシールド治療での治癒率

75%です。

栄養障害(栄養不足)が著しいと、治療期間が延びたり
反対咬合が改善(治癒)しなかったりします。

ムーシールド」(iweb)

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