[ムーシルド治療]
<ムーシルドとは>
反対咬合や交叉咬合の治療で、多くの場合、最初に選択する 矯正装置です。 ・上下一体式 ・機能矯正装置(筋の力を利用した装置) ・可撤式(取り外し式) 装置です。 主に夜間睡眠時に使用します。 夜間睡眠時に加えて、テレビを見ている時や本を読んでいる時にも 使用した方がより効果的です。
<ムーシールドの原理>
低位舌によって、押してはいけない下顎歯列を押してしまい、 本来押さなければならない上顎歯列を押さないので、上顎劣成長に なってしまうのが反対咬合です。 ムーシールドは、舌位置を矯正し、舌が正しく上顎歯列を押して、 上顎骨の成長を助けるように誘導します。 また、上口唇の過緊張によって、上顎前歯を内側へ押してしまう のをブロックすることによって、上顎歯列が前方に成長するのを 助けます。
<中高な顔貌を>
中顔面域(鼻の先)の正しい成長を助けることによって、きれいな 顔貌=中高な顔貌を得られる可能性が高くなります。 これは、顎の成長がほぼ終わってから始めるワイヤー矯正では、 リカバリーできない領域です。 ムーシールドは超早期治療(0期治療、プレ1期治療)に該当 します。 1期治療(歯列の拡大)やII期治療(正しい噛み合わせ治療)は また別に必要になることがあります。 上顎前突(出っ歯)や叢生(凸凹)、その他の多くの不正咬合は、 1期治療からでも間に合うことが多いのですが、反対咬合 (受け口、下顎前突)は超早期治療が有効なことが多いのです。
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