小児歯科の周辺疾患

扁桃炎  

耳鼻咽喉科の領域ですが・・・・・

扁桃腺(口蓋扁桃)が腫れるのは、
  ・虫歯
  ・歯肉炎や歯周病
  ・口呼吸
  ・鼻炎
  ・上顎洞炎(副鼻腔炎)
  ・中耳炎
  ・栄養障害(栄養失調)
等が原因です。


<治療法
−歯科治療>  

虫歯菌や歯周病菌が増えると、30分程で口蓋扁桃に到達して
口蓋扁桃腫脹(扁桃腺炎)が悪化します。
原因を除去すれば、扁桃腺炎が完全に治癒しないまでも、
扁桃手術を回避できる可能性は出てきます。


<治療法
−栄養医学療法>  

炎症を抑える栄養素に、ビタミンCやビタミンEなどがあります。
免疫力を高める栄養素にはタンパク質などがあります。
栄養状態が改善すると、扁桃腺炎が完全に治癒しないまでも、
手術を回避できる可能性は出てきます。

鼻炎(鼻詰まり)(鼻閉) 

症状は、
  
鼻水
  ・
鼻が詰まる(鼻閉)
  ・鼻炎に伴う痰や咳
  
・後鼻漏(鼻水がのどに落ちる
  ・ニオイがわかりずらい(嗅覚障害)

  
重頭感


<治療法−点鼻薬やネブライザー等>   

耳鼻咽喉科
の領域です。


<治療法
−鼻洗浄法> 

自宅療養です。
鼻洗浄器「ハナクリーン」を使用する方法です。
当院で取り扱っています。
ビオフェルミン等を添加するとより有効な場合があります。
 

上顎洞炎(副鼻腔炎)  

鼻腔経由の細菌感染によって発症するのが急性上顎洞炎です。
急性上顎洞炎の治りが悪くて慢性化したのが、慢性上顎洞炎です。
慢性上顎洞炎が悪化し、膿がたまる状態が蓄膿症です。

大きな虫歯に伴う根尖性歯周炎が原因で上顎洞炎が生じることも
あります。
「歯性上顎洞炎」と呼びます。


<治療法>  

虫歯が原因の歯性上顎洞炎の場合には、歯科治療が必要に
なります。
鼻洗浄器「ハナクリーン」の使用が有効なことがあります。


<栄養医学療法>  

炎症を抑える栄養素に、ビタミンCやビタミンEなどがあります。
栄養状態が改善すると、上顎洞の炎症が完全に治癒することは
まりありませんが、炎症の程度が改善することは少なく
ありません。


マクロライド少量長期服用法>  

マクロライドは抗生物質ですので、細菌の増殖を抑える働きが
ありますが、少量使用では効果はありません。
機序は不明ですが、マクロライドには上顎洞粘膜の炎症を抑える
作用があり、上顎洞炎に効果を示すと考えられています。
一部の耳鼻咽喉科で行われています。
但し、耐性菌の出現が問題視されています。


<手術>  

鼻腔と上顎洞とは自然口という通路で交通しています。
上顎洞粘膜が炎症を起して腫れると、この自然口を塞いでしまいます。
上顎洞の膿が鼻腔経由で排泄されなくなり、上顎洞炎が悪化します。
塞がった自然口という通路を元の状態に戻すのが手術による治療です。
一部の耳鼻咽喉科で行われています。

 

[ぜんそく(小児喘息)]  

口呼吸>  

小児
喘息の子どものほとんどは「口呼吸」です。
喘息が先(原因)で口呼吸が後(結果)の可能性もありそうです。
しかし、喘息になったばかりで、まだ口呼吸になっていない、
すなわち鼻呼吸という子どもを診たことがありません。
そのことから、口呼吸が原因で喘息が結果と考えるのが適切です。
口呼吸の子どもが全員、将来的に喘息を発症するわけでは
ありませんが、口呼吸を改善した方が良いのは明らかです。


胃酸逆流症>  

耳鼻咽喉科医師によると、長引く咳の第1原因は胃酸逆流だ
そうです。

胃酸逆流が繰り返し起こると、肺(気管支)の動きをコントロール
する自律神経に影響が及ぶことがあります。
すると、実際には
肺の中に胃液が逆流しなくても異物を排除
しようとして激しい
出ることがあります。
咳が続くと、喘息と診断される可能性があります。


受動喫煙>  

受動喫煙は喘息発症の大きな要因です。
同居家族の喫煙が最も影響するのは言うまでもありません。
家の中で喫煙しないという行為もわずかにマシというだけです。
呼気や衣服からは、長期間原因物質が放出され続けます。
母親の喫煙よりも祖母の喫煙の方が、小児喘息に関連していると
いう研究もあります。
直接的な受動喫煙問題の他に、遺伝子変異などを通して孫に影響を
与える可能性があることを示しています。

どもり(吃音) 

60代の吃音の患者さんが栄養療法によって治癒しました。
言葉の最初だけ繰り返すという軽症に分類される吃音が
50年以上続いていましたが、栄養療法によって治癒しました。
全てのどもり(吃音)が栄養療法によって改善する訳では
ありませんが、試してみる価値はあると考えています。


<声が遅れてくるよ> 

自分自身の声がわずかに遅れて聞こえる装置を使用すると
どもり(吃音)が完全するグループがあります。
大学病院にて研究最終段階です。

[髪の毛が立つ毛髪が立つ)] 

亀有公園前
派出所の両さんのように剛毛で立っている人も
まれには存在し、それはそれで個性ですから問題はありま
せん。
剛毛ではなくて髪の毛が立つのは、いびき症/睡眠時無呼吸症の
サインです。
また、栄養障害のサインでもあります。

[近視] 

近視は、網膜が奥に位置し過ぎている状態です。
誕生から成長終了時期にかけては眼球が成長しますので、誰でも
例外なく近視の方向に屈折状態が変化します
つまり、
 (1)遠視が強かった者は遠視の程度が弱まる。
 (2)丁度よい強さの遠視を持っていた者は正視になる。
 (3)遠視が弱かった者は近視になる。
 (4)遠視のかった者は強度の近視になる。
この時期に近視の症状が現れなかった者は、近視化しなかった
のではなく、遠視が十分に強かったために近視が顕在化しなかった
だけで


<バイオレットライト> 
外で遊ぶ子どもの方が近視化が進みにくいことが解っていました。
最近の研究で、可視光線の中の紫波長が近視予防に関係している
ことが解ってきました。
仮性近視の場合、メガネをかけた方が良いか、メガネをかけない
方が良いかという疑問に答えが出つつあります。
黒板を見るなどの必然性がある場合を除き、メガネをかけない方が
近視が進み難いと言えるでしょう。

[中耳炎] 

多くの場合は耳管経由での細菌感染です
現在、耳管が生理的に短い小児に起こりやすいとされていますが、
免疫力が弱い小児に起こりやすいとも考えられます
習慣的に鼻すすりを行っている場合は、中耳が陰圧になるため
細菌を吸い込みやすく中耳炎を起こしやすくなります


<症状>    

・テレビの音が大きい
・大きな声でおしゃべりする
・呼んでも振り向かない、返事をしない
・耳がふさがった感じがするという
・耳の中でガサガサ音がする
・耳によく手をやる
・鼻炎や風邪が長引く時は要注意


<起因菌>  

・インフルエンザ菌(ウイルスではない)
・肺炎球菌
・モラクセラ・カタラーリス


<栄養医学療法>  

感染症にかかりにくくするには、もし発症しても軽症で済ますには
自分自身の免疫力を高めることが重要です。
免疫力を高める基本は栄養です。

耳垢と耳掃除] 

<耳垢> 

耳垢(みみあか/じこう)には乾性と湿性との2種類があります。
湿性耳垢は体質的に優性(優性形質)なので、両親のどちらかが
湿性耳垢の場合、子どもは全員湿性耳垢になります。
湿性耳垢は体質的に優性(優性形質)ですので、ほとんどの人が
湿性耳垢になりそうなものです。
事実、白人や黒人のほとんどは湿性耳垢です。
例外は寒冷地モンゴロイドです。
日本の湿性耳垢の割合はは20%前後(統計によっては30%〜40%)
です。
縄文人やアイヌ民族、琉球民族は湿性耳垢が多いので、日本全体
としては、渡来弥生人(寒冷地モンゴロイド)が極めて多いことに
なります。
湿性耳垢は南方系民族が起源と考えれていて、湿性耳垢の利点は
防虫効果があることです。
耳(外耳)に虫が入って炎症を起すのは、乾性耳垢の人です。


<耳掃除>

健康番組に大学病院の耳鼻咽喉科教授が出てきて、真顔で「耳掃除は
月に1回で充分です」と解説していますが、薮医者か偽医者の戯言
です。
正しくは、「乾性耳垢の人は、耳掃除は月に1回で充分です」です。
一方、湿性耳垢の人は、思春期を過ぎれば、毎日耳掃除が必要に
なりますし、人によって日に何回もが必要になります。
湿性耳垢の人が耳掃除をサボると大変なことになります。
   「坂上忍が耳垢のたまりすぎで難聴に」
        (ライブドアニュース  2015年5月29日)
    ざっくり言うと、
     ・坂上忍が29日の番組で、耳垢のたまりすぎで
           難聴になったことを明かした。
     ・医師がスコープを耳の穴に差し込むや、
           耳垢に驚き「うわーっ!」と叫んだ。
     ・「すごい耳クソ、たまってますね」と
           医師に言われたという。

[うつ伏せ寝] 

ネットで画像検索すると、それはそれは多くの子どものうつ伏せ寝の
写真がアップされています。
そのほとんどにはかわいいというコメントがついています。
大いなる問題です。


<うつ伏せ寝の問題点> 
  ・突然死
  ・顔が歪む
  ・斜頚
  ・歯並びが悪くなる
  ・将来的に肩こり

寝言 

栄養医学療法によって寝言の頻度や程度が改善することがあります。
乳幼児の寝言は生理現象ですが、ティーンの著しい寝言は少し心配
です。




[悪夢(夜驚症)(夜泣き)  

栄養医学療法によって悪夢の頻度や程度が改善することがあります。
悪夢が続く場合は問題があります。
   12歳以前にしょっちゅう悪夢ばかり見ている子どもは、
    思春期早期に精神病的な経験をする確率が3.5倍にのぼる
                        (IRORIO)
   ・悪夢や夜驚症の症状が思春期の頃まで長引く場合、
    後々深刻な事態を招くことを示唆  (IRORIO)


<薬剤の副作用による悪夢> 

  
アドレナリン/ノルアドレナリン
  ・テオフィリン「テオドール」(喘息治療薬)
  ・β刺激薬(喘息治療薬)
  ・麻黄を含む漢方(葛根湯その他多数)

[夜尿症(おねしょ)] 

小児科や泌尿器科での治療の第1選択薬は、抗利尿ホルモン
(バソプレッシン)です。
体内で生産される尿量を減らすホルモンです。
宿泊研修や修学旅行対策として短期間服用することは有効ですが、
本的解決にはなりません。
むしろ逆に、薬でホルモンを補うと、より体内で生産・分泌されなく
なってしまうことが多いのです。


睡眠時無呼吸症(SAS)と夜尿症> 
まずは、スリープクリニックにて、睡眠時無呼吸症の検査をして
もらうことをお勧めします。
睡眠時無呼吸症があると、利尿ホルモン(尿量を増やす)が分泌
されます。
睡眠時無呼吸症があると、気道がふさがった状態で呼吸しようと
します。
すると、
胸腔(ろっ骨と横隔膜に囲まれた空間)内の気圧が下が
ます。

その結果、心臓がふくらみ、血液が心臓に流れ込みます。
心臓が「血液を減らしてくれー」と悲鳴を上げ、
量を増やす利尿
ホルモンを出
します。
夜間の尿量が増えて、夜尿症(おねしょ)につながります。


栄養医学療法と夜尿症> 

睡眠時無呼吸症が無かった場合に、次ぎに考えるべきは、栄養医学
療法です。
栄養素の中で、夜尿症(おねしょ)と最も関係が深いのはタンパク
質です。
血漿浸透圧が減少すると、抗利尿ホルモン(バソプレッシン)の
分泌が抑制されて、尿量が増加します。
医師の国家試験や看護師の国家試験に定期的に出題される重要な
事項です。
血漿浸透圧を保つのに重要なのがタンパク質です。

[猫背] 

猫背は呼吸が苦しいサインです。
大人も子どもも呼吸が苦しいと猫背になります。
  ・噛み合わせが低い
  ・下顎が後退している
  ・歯列が狭い
などによって舌の居場所がなくなると、舌の根元が咽喉を塞ぎ
呼吸が苦しくなります。
咽喉が狭くて呼吸がしにくい場合には、猫背にすると咽喉が広がる
ため、生きるために猫背になります。
いびき症の人は、このタイプの猫背になりやすい傾向があります。



<癖による猫背> 

パソコンやスマホのやり過ぎによる猫背が代表的です。
その他には、テレビの位置が悪いための猫背や、ハイヒール猫背、
睡眠時の寝相が悪いことによる猫背などがあります。


口呼吸に伴う猫背> 

呼吸には、癖による習慣性口呼吸と、鼻閉などに伴う必然性の
口呼吸とがあります。
習慣性口呼吸は癖による猫背になり、必然性口呼吸は生きるための
猫背になります。

[側湾症(脊椎側湾症)] 

前屈体操で背中が傾斜
している場合、脊椎側湾症の可能性があり
ます。
歯並びが悪くて脊椎側湾症が悪化することもありますし、脊椎
側湾症があるために歯並びが悪化することもあります。
脊椎側湾症を放置すると、将来的に重度の腰痛持ちになる可能性が
高くなります。

脊椎側湾症のほとんどは特発性(原因不明)であり、ティーン
エイジ(思春期)に多く発症します。
遺伝的素因に環境的要因が加わって発症・悪化すると考えられて
います。


<態癖(生活悪習癖)> 

最大の
環境的要因は態癖(生活悪習癖)です。
  ・寝相
  ・頬杖
  ・脚組み癖
  ・バッグを片側の肩にかける
を初めとして様々な癖が影響します。
この中で最大&最悪な態癖(生活悪習癖)は寝相です。
横向き寝やうつ伏せ寝が、脊椎側湾症発症のきっかけになり、
悪化の原因になります。

特発性思春期性側湾症の80%は、肩甲骨の下が左側へ偏位して、
腰が右側へ偏位します。
横向き寝をする人の70%〜80%が、右下の横向き寝です。
横向き寝の癖の人は、なるべく仰向けで寝る、無理ならばせめて
左右均等の横向き寝にすることが重要です。

[立ちくらみ(起立性調節障害)] 

起立性調節障害とは、自律神経失調症の一種です。
日本の中学生の約10%にみられ、特に思春期の女子に多いとされて
います。


<栄養医学療法>   

糖質(炭水化物)が多くてタンパク質が少ないと、血管の収縮・
拡大がうまく行きません。
脳への血流量が減少すると立ちくらみが生じます。

[O脚(がに股)]  

脚は、歩き方が悪い、靴が合っていないことでもおこります。
しかし、最大の要因は栄養障害です。


<栄養医学療法> 

ビタミンDが欠乏するとくる病を発症します。
くる病では重度のO脚(がに股)になります。
くる病を発症する程ではないにしてもビタミンDが不足すると
O脚(がに股)になりやすくなります。

[低身長]

身長は、遺伝的要因が極めて大きい身体的特徴の代表格です。
父親の親兄弟の平均と母親の親兄弟の平均とで、ほぼ決まります。


<栄養障害に伴う低身長> 

育児放棄(ネグレクト)ではなくて、愛情いっぱいに子育てしている
にも関わらず、間違った栄養的知識によって低身長になることが
あります。
例えば、野菜たっぷり肉控えめの健康法が良いと聞いて、保護者が
試したところ体調が良くなったとします。
その健康法を子どもにも実施してしまうケースが少なくありません。
子どもの成長には充分量のタンパク質が必要です。
炭水化物(糖質)も脂質もビタミンもミネラルも充分量必要です。
また、過剰に摂取すると、ビタミンやミネラルの吸収を阻害して
排泄を促進する食材も少なくありません。




[高身長]  

<甲状腺機能低下症に伴う高身長> 

甲状腺機能が低下すると80%は低身長になります。
しかし、20%は逆に高身長になります。
機序は不明です。

甲状腺機能低下症のサインは、基礎体温が低いことです。
最近低体温の子どもが増えていると新聞やテレビで報じられて
います。
つまり、甲状腺機能低下症や甲状腺機能低下症の予備軍が増えて
いることになります。
甲状腺機能低下症は軽度であれば栄養療法で改善する可能性が
あります。
甲状腺に最も関連の深い栄養素は鉄です。
甲状腺ホルモンが活性化する際に鉄が必要だからです。

てんかん(癲癇)]  

虫歯が増えた後にてんかんと診断されるグループがあります。
虫歯の急増の原因は栄養障害です。
栄養医学療養によって、てんかんの程度を軽くできる可能性が
あります。


てんかんを誘発しやすい薬剤>  

  
アルコール
  
バルビツール酸系薬剤
  
ベンゾジアセピン系薬剤(離脱時も)
  
抗うつ薬(特に、イミプラミン、アミトリプチン
  
抗精神病特に、クロルプロマジン)
  
気管支拡張薬(アミノフィリン、テオフィリン)
  
抗菌薬(カルバペネム系抗菌薬、抗菌薬とNSAIDSの併用)
  
鎮痛薬(フェンタニル、コカイン)
  
抗腫瘍薬(ビンクリスチン、メソトレキセート)
  
筋弛緩薬(バクロフェンなど)
  
抗ヒスタミン薬
  
ステロイド

[アトピー性皮膚炎]

<不潔
は悪いのか、不潔が良いのか>  

ダニがアトピーの主原因と考える医師は少なくありません。
ダニ取り用の高価な掃除機を使用したところ、アトピーが改善した
という報告もたくさんあります。
つまり環境を清潔にした方が良いという考え方です。
一方で、畜産農家にはアトピーが少ないと報告されています。
細菌やウイルスが多い環境で育つと、免疫が強化されるので、
アトピーになりにくいと考えられています。


<栄養医学療法> 

ビタミンB群やビタミンD、マグネシウム、鉄、亜鉛などが不足
するとアトピーが悪化することが解っています。


<海水浴治療法> 

海水浴療法が有効な症例は少なくないようです。
伊豆の●●海岸が良いとか、沖縄の●●海岸が良いとか、有名な
スポットがあるようです。

海水浴によりミネラルが皮膚に作用する、あるいは皮膚から吸収
されるのと、日光浴によってビタミンDがつくられるのが機序では
ないかと推測しています。


<カンジダ症>  

カンジダ症があるとアトピーが悪化することがあります。

虫垂炎(盲腸)] 

交感神経優位(自律神経失調)により顆粒球(好酸球など)が
えると、顆粒球の出す活性酸素によって虫垂炎が起こると
免疫学者の安保徹先生は述べています。
繰り返す虫垂炎(盲腸)の場合には、交感神経優位(自律神経
失調)対策が必要です。

[ADHD(多動)]  

ADHDの子どもは疲れやすい状態にあるとする考え方があります。
疲れやすい場合、大人であれば疲労感を感じますが、子どもは
訳がわからず、疲れやすさに対抗するために動き続けてしまいます。

治療には「=中枢神経興奮薬」=が使用されます。
多動で落ち着きが無い子どもに対して、さらに中枢神経を興奮
させる薬「コンサータ」(リタリン)を処方する矛盾があります。
疲れやすい子どもが、疲労感に対して自分自身で動きまわる代りに、
薬で中枢神経を興奮させれば、多動が治まるのではないかと考え
られています。

疲れやすい最大の原因が甲状腺機能低下症と考えられています。
甲状腺機能低下症は重症になると血液検査で判定できますが、
軽症の場合には判定不可能です。
軽症の場合のサインは基礎体温の低下です。

[自閉症/アスペルガー]  
  (広汎性発達障害)

<機序>  

杉山登志郎先生によれば、
  ・小脳プルキンエ細胞の減少
  ・扁桃体の異常→知覚過敏
  ・セロトニンの低下・異常→興奮性
  ・ドパミンの代償的機能亢進→興奮性
  ・アセチルコリンの機能低下→表情が読めない
  ・ミラーニューロンの機能異常


<栄養医学療法>  

小脳プルキンエ細胞の減少に対しては、ビタミンB3ナイアシンや
ビタミンB6ピリドキシン。

扁桃体の異常
に対しては、亜鉛
セロトニンの低下・異常
に対しては、ビタミンB3ナイアシンや
ビタミンB6ピリドキシン、葉酸、鉄。

ドパミンの代償的機能亢進
に対しては、ビタミンC
アセチルコリンの機能低下
に対しては、コリン。


<母親のてんかん(癲癇)治療薬>  

バルプロ酸ナトリウムを妊娠中に使用することは子
どもが自閉症や
自閉症スペクトラムになるリスクを増加させます



母親のうつ病治療薬>  

抗うつ薬、特にSSRIを妊娠中に使用することは子
どもが自閉症
スペクトラムになるリスクを増大させます。


<腸内環境>  

ADHDまたはアスペルガー症候群と診断された子どもは、生後
6カ月までの便中のビフィズス菌数が
健康な子どもの10分の1
近くしか
ありません。
  ・水銀
  ・鉛
は腸内環境を悪化させ、ADHD
アスペルガーを発症させることが
あります。


<予防摂取>  

近年、北米を中心に、はしかやおたふくかぜ、風疹を予防する
新三種混合(MMR)ワクチンが自閉症の原因になるとの懸念から
接種を避ける傾向も見られている。


自閉症が男性(男児)に多い理由>  

女性ホルモンが自閉症の発症リスクを下げると考えられています。
   ・自閉症の人では、女性ホルモンを受け渡しするエストロゲン
    受容体βが3割強減少していた(Medエッジ)
   ・女性ホルモンの生産に関わる「CYP19A1」も4割近く
    減っている(Medエッジ)

小児歯科 

小児歯科の周辺疾患 

歯並び 


虫歯 

酸蝕歯 

栄養医学療法 

歯ぎしり

顎関節症 

口臭症 

予防歯科 

唾液過多症   

上顎洞炎(副鼻腔炎) 

咬合(噛み合わせ) 

ムーシールド


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