[唾液の役割]
<抗菌作用> ・分泌型IgA(免疫グロブリン=抗体) ・リゾチーム ・ラクトフェリン ・ペルオキシダーゼ ・ヒシタチン
<味覚補助作用> 味物質を溶解して、味蕾の味受容器に届きやすく します。
<会話(発音・構音)補助作用> ムチンは唾液に粘性を与えて、舌や口唇・頬粘膜の 動きを円滑にします。
<嚥下補助作用> ムチンは唾液に粘性を与えて、円滑な嚥下を補助 します。
<食塊形成補助作用> ムチンは唾液に粘性を与えて、円滑な食塊形成を 補助します。
<消化作用> 耳下腺は消化酵素アミラーゼを分泌します。 アミラーゼはデンプンやグリコーゲンの一部を 分解します。 ジュース中の糖質(炭水化物)の一部は 舌下から吸収され、血糖値を急激に上昇させます。 エブネル腺はリパーゼを分泌します。 リパーゼは脂肪の極く一部を分解します。
<保護作用> ムチンは粘膜や歯に付着する性質があります。 粘膜や歯を乾燥から防いでいます。
<緩衝作用> 唾液は、酸やアルカリを中和します。 緩衝作用は、歯を脱灰から防いでいます。
<再石灰化作用> 唾液中のカルシウムイオンとリン酸イオンは、 脱灰された歯面を修復します。
<洗浄作用・自浄作用> 安静時唾液の70%が分泌される下顎前歯舌側は 最も虫歯にかかりにくい部位です。 逆に言えば、下顎前歯に虫歯ができるのは、 ・唾液減少症に伴うドライマウス ・口ポカン(口呼吸)によるドライマウス ・虫歯原因細菌が特別に強力 ・重度栄養障害(栄養素不足) など何らかの大きな問題が存在します。
|