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唾液分泌量測定 

横山歯科医院 > 唾液過多症 

[安静時唾液と刺激時唾液] 

安静時唾液は、文字通り何もしていない安静時の
唾液分泌量ですので、ドライマウス口腔乾燥症や
唾液過多症などの症状に関連しています。

一方、刺激時唾液は、食事中の唾液分泌量に関連
しています。
軽度〜中等度のドライマウス口腔乾燥症や
唾液過多症の患者さんの多くは、食事時の症状や
不便さを訴えることは少ないので、測定する
必要性はあまり高くありません。
重度のドライマウス口腔乾燥症で口の中が
パサついてパンが食べにくい場合には
重要な検査項目になります。

安静時唾液の測定] 

座ったまま咀嚼せず安静な状態で、
自然に流出する唾液をコップに採取します。
メスシリンダーや計量スプーン等で唾液量を
計測します。

15分間計測の場合、平均値は8cc。
標準偏差による基準値は3cc〜12cc。
ドライマウスを自覚していない青年での
実験では、0.8cc〜25ccの大きなばらつきが
あるといいます。但し、6cc以下だとドライマウス
口腔乾燥症や唾液過多症などの症状を訴える
ことが多くなります。

ちなみに、私(院長横山)は18〜25ccですが、
日常生活に支障はありません。
つまり、唾液過多症だとは思っていません。


唾液腺における安静時の分泌量割合は、
  ・耳下腺:20%
  ・顎下腺:65%
  ・舌下腺:8%
  ・小唾液腺:7%


安静時唾液分泌量がそこそこ確保されているのに、
ドライマウス口腔乾燥症を訴える人がいます。
このケースでは小唾液腺からの分泌量が減少
していることが多いとの研究報告が2010年以降に
出てきました。

刺激時唾液ガムテスト 

無味無臭のガムを噛みながら15分間唾液を
コップ等に採取します。
メスシリンダーや計量スプーン等で唾液量を
計測します。

15分間計測の場合、平均値は23cc。
標準偏差による基準値は15cc〜30cc。
ドライマウスを自覚していない青年での実験では、
7.7cc〜40ccの大きなばらつきがあるといいます。

但し、12cc以下だとパサついた食物を避ける
ようになり、8cc以下だと水やお茶、ジュース等で
流し込むようになります。

ちなみに、私(院長横山)は35〜45ccですが、
日常生活に支障はありません。
つまり、唾液過多症だとは思っていません。

当院での唾液分泌量測定] 

当院でも唾液分泌量を測定致しますが、
自費治療です。
項目につき4,000円+消費税

簡単な検査ですので、患者さん自身で測定
することをお勧め致します。

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