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<5> [シェーグレン症候群とは 
                     

                              

シェーグレン症候群    


Wikipedia



シェーグレン症候群とは、自己免疫疾患の一種であり、涙腺の
涙分泌を障害、唾液腺の唾液分泌などを障害する。

40~60歳の中年女性に好発し、男女比は1対14である。

シェーグレンとは、スウェーデンの眼科医の名前である。



<原因>
抗SS-A/Ro抗体・抗SS-B/La抗体(ともに非ヒストン核タンパクに
対する抗体)といった自己抗体が存在することから自己免疫応答が
関わると考えられるが、その直接的な原因は不明である。

遺伝的要素、環境要素、性ホルモンの影響なども関わると
考えられている。


1997年に徳島大学歯学部の林良夫教授らのグループが、
モデルマウスによる実験の結果、唾液腺から採取した細胞膜を
構成する「αフォドリン」と呼ばれるタンパク質に異常が
あることを発見。
人とも共通する原因であることを「サイエンス」誌上に発表した。

また、2008年には女性ホルモン低下により「RbAp」という
タンパク質をつくる遺伝子が活性化し、RbApが過剰に働くと
シェーグレン症候群に似た症状が出るのを確かめた。
RbApは涙腺などに細胞死を引き起こし、それにより炎症反応が
惹起されるという循環が解明された。

林教授らは「更年期の女性が発症しやすいメカニズムがようやく
分かった」とし、このタンパク質を薬などで抑えることができれば
新たな治療法の開発につながる可能性があるとしている。


2012年、鶴見大学歯学部の研究グループは、ダイオキシンの
一種であるTCDDがEBウイルスを活性化することでシェーグレン
症候群の発症に関与することを発表した。


ビオチンというビタミンB群の欠乏により発症するという説がある。



<症状>
本症候群は、腺細胞からの分泌物の低下が基礎となり、様々な
症状が現れる。


主な症状は、まず眼症状である。
涙の分泌様式は2種類あり、基礎分泌と反射性分泌であり、
本症候群は両分泌に障害を与え、ドライアイなどをきたす。


口腔症状はドライマウス(口腔乾燥症)で、自己免疫現象により
自らの唾液腺が破壊され唾液の分泌が減少により起こる。
唾液には抗菌作用を持つラクトフェリン、リゾチーム、
分泌型IgAといった物質が含まれる。
またカルシウム、リン、フッ素といったミネラルによって歯を守る。
よって唾液分泌の減少は虫歯の増加、その他の自覚症状としては、
味覚変化、口内炎の好発、乾燥が喉まで至り食べ物が喉を
通らなかったり、声のかすれもある。
また他覚的な症状としては舌乳頭の萎縮で舌が平坦になることが
特徴である。


本症候群は他に関節、筋肉、腎臓、甲状腺、神経、皮膚、肺などで
様々な症状をきたす。



<合併疾患>
本症は単独では生活に支障を来たすことは多くても生命の危険の
あることは少ない疾患であるが、関節リウマチや全身性
エリテマトーデスをはじめとする膠原病を合併していることが
全体の1/3程度ある。


また、本症患者は悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)を
発症することが多い(通常の16〜44倍と報告される)ことが
わかっている。
これは、本症がリンパ節に慢性の炎症を来たしているため、
リンパ球の破壊と再生を繰り返すうちについには一部が癌化
するものと考えられている。



<治療>
基本的に対症療法が中心となる。


ドライマウスは、まず唾液減少による虫歯の治療予防には含嗽剤、
トローチ、口腔用軟膏、人工唾液、内服薬等がある。
含嗽剤には含嗽用のアズレン、イソジンガーグルが比較的よく
用いられており、また歯質の脱灰の回復を目的にミネラルの
供給液としてカルシウム塩と燐酸塩を混ぜて使うタイプのものが
ある。
口腔用軟膏は、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)または
抗生剤を含んでいるものを用いるが、消炎の効果はあるものの
長期使用により菌交代現象や口腔カンジダを起こす。
最も一般的な人工唾液・サリベートは、作用時間が短いことや
睡眠中は使用できない。
また、唾液分泌を促進するサリグレンなども用いられる。
睡眠中は、モイスチャー・プレートにより口渇による睡眠障害が
解消された例もある。
内服薬としては、気道潤滑去痰剤であるムコソルバン、
気道粘液溶解剤であるビソルボン、口渇、空咳に効くと言われている
麦門冬湯(漢方薬)等がある。


関節痛はアスピリン等の非ステロイド抗炎症剤が用いられる。
まれにステロイド剤(副腎皮質ホルモン)も用いられるが、
副作用があり注意である。
なお、ムスカリン受容体刺激薬は、気管支喘息、虚血性心疾患、
パーキンソニズムまたはパーキンソン病、てんかん、虹彩炎を
併発している患者には禁忌である。


人工唾液が発売される以前は有効な薬剤がほとんど無かったため、
ドライマウスや角膜乾燥に唾液腺ホルモン剤・パロチンが使われ、
ある程度の効果も見られたがエビデンスの確立が難しく効能追加も
されなかったため、現在ではごく少数の医療施設で細々と投与
されているのが現状である。


主要臓器症状(間質性肺炎、間質性腎炎、中枢神経症状など)には
ステロイド剤や、免疫抑制剤であるシクロフォスファミド
(エンドキサンP)などの投与を積極的に検討する。


ビオチンがシェーグレン症候群の治療に効果的であるという研究がある。


 

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