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カルニチン
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カルニチンは、 脂質代謝に関与するビタミン様物質です。
脂肪酸の主な異化(原材料に分解)経路はβ酸化で ミトコンドリアで行われます。
ミトコンドリアは エネルギーを生産する細胞小器官で 1つの細胞には 数十個〜数千個のミトコンドリアが存在します。 エネルギーをたくさん必要とする細胞、 例えば、骨格筋や心筋などには 多数のミトコンドリアが存在します。
長鎖脂肪酸を細胞質からミトコンドリアへ輸送するのを カルニチンが担っています。
カルニチンも ミトコンドリアが多い細胞に存在することになります。 体内のカルニチンの97%骨格筋に存在します。 脂肪の燃焼に筋トレが必要なのはこのためです。
カルニチンは ・主に肝臓、一部腎臓で生合成 ・食事から摂取 によって供給されます。
カルニチンは肉や魚に多く含まれています。 しかし、 植物にはカルニチン生合成に必要なアミノ酸 リジンとメチオニンが少ないため、 肉や魚の摂取量が少ないと カルニチン不足が起こります。 特に、小児や高齢者、肝臓疾患者は要注意です。
慢性疲労症候群の一部がカルニチン不足で説明できます。
カルニチンの生合成には、 ・ビタミンC ・鉄 ・ピリドキシン(ビタミンB6) ・ナイアシン(ビタミンB3) が必要です。 特に、 ビタミンCが生合成の律速段階に関係しています。
つまり、 ビタミンC不足は慢性疲労症候群の一部に関係しています。
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