[口腔カンジダ症とは]
口腔内で発生するカンジダ(主にCandida albicans) による 感染症です。 鵞口瘡(がこうそう)とも呼ばれます。 カンジダ菌は口腔内の常在菌ですので発症しません。 免疫力が下がった時に症状が現れる日和見感染です。
[口腔カンジダ症の症状]
・口腔内の偽膜(レース様白膜) ・口臭症 ・舌痛症 ・バーニングマウス症候群 ・口角炎 ・正中菱形舌炎 ・口内炎 ・虫歯 ・重度歯周病 ・急性壊死性潰瘍性歯肉炎(ANUG) ・上顎洞炎(副鼻腔炎) ・嚥下困難(飲み込み難い) ・咽喉の違和感 ・食道ポリープ ・偏食(好き嫌い) ・ばっかり食べ(食品中毒) ・鼻茸 ・鼻炎 ・鼻閉(鼻詰まり) ・中耳炎(再発性中耳炎) ・拒食症 ・夜間の過食症 ・カンジダ性皮膚炎が治らない ・川崎病(PM2.5中のカンジダ)
[口腔カンジダ症の種類]
(1)偽膜性カンジダ症 (2)肥厚性カンジダ症(カンジダ性白板症) (3)紅斑性カンジダ症
[口腔カンジダ症の検査]
カンジダ症が疑われる部位から綿棒で採取して、2日間加温しながら 培養、その後室内温度で5日間培養、合計7日間培養して検査します。 保険診療です。
[口腔カンジダ症の治療]
主な治療法は、栄養医学療法と乳酸菌整腸薬の内服と抗真菌薬の 外用、口腔ケアが効果的です。 抗真菌薬としてはミコナゾール、イトラコナゾール、アムホテリシン Bが、症状や他の薬剤の使用状況などに応じて選択します。
[口腔カンジダ症の栄養学]
鉄分が不足すると体内・体外ともにカンジダ菌を含むカビ(真菌)が 生えやすくなります。
[カンジダ症に伴う口角炎]
口角炎は栄養障害(栄養素不足)や胃腸の不調がベースにあって、 さらにカンジダ菌が増加した場合に発症することが多いです。
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