0001 鼻詰まり対策と腸内細菌のとの関係(オリーブ葉エキス 症例報告1)
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私(院長・横山)は物心ついた時から、通年性鼻炎による鼻詰まりがあります。少なくとも日中は 完全鼻呼吸で生活しているので重症ではありませんが、軽症でもない状態です。小学生の時には 近所の耳鼻咽喉科に通院していた時期もありましたが、当然全く改善されませんでした。
その後、遠戚の耳鼻咽喉科医師が開発した「ハナクリーン」を使い始めました。耳鼻咽喉科医院での 治療よりは効果が感じられたので、鼻詰まりが悪化すると使用するいった断続的な使用方法を長年 行ってきました。
ある時、「ハナクリーンに粉末タイプのビオフェルミンを加えたところ鼻詰まりが改善した」との ブログ記事を見つけました。「鼻腔に乳酸菌を植菌すると鼻詰まりが改善するのではないか」と 書いてありました。
私は、長年軟便傾向だったため、ビオフェルミンを愛用していました。 男性の1/3は軟便に悩み、女性の1/3は便秘に悩むと言われています。最近は、女性の社会進出の 影響からか、女性でも軟便に悩む人が増えてきているそうですが。 ビオフェルミンで鼻腔を洗浄することに抵抗がなかった私は、早速試してみました。少し効果が 感じられましたが、記事のような劇的な効果は感じられませんでした。 そこで、他の乳酸菌入りの整腸剤も試してみました。個人的には、大田胃酸の整腸剤との相性が 良いような感じで、しばらく使用していました。
さらなる効果を求めて試行錯誤した結果、「オリーブ葉エキス」に行き着きました。鼻詰まりの 改善時間が長くなりました。 しかし、驚いたのは、軟便傾向が劇的に改善したのです。ハナクリーンを使用してオリーブ葉エキスで 鼻腔を洗浄すると、腸の状態が良くなるのです。 ちなみに、オリーブ葉エキスのサプリメントを飲んでも、軟便傾向は改善しませんでした。
最近、鼻腔や副鼻腔(上顎洞)、口腔の細菌と、腸内細菌との関係が示唆されはじめてきました。 鼻腔の細菌が腸内に移動するとも考え難いですし、逆に腸内細菌が鼻腔や口腔内に移動するとも 考え難いと思います。細菌の出す物質によって相互に連絡を取り合っているのでしょうか。 なにしろ、オリーブ葉エキスによる鼻腔洗浄を中断すると、1〜3日以内に軟便傾向に戻るのです。 逆に、オリーブ葉エキスによる鼻腔洗浄を再開すると、1〜3日以内に軟便傾向が改善するのです。 この即効性は、細菌の移動では説明し難いと思います。
軟便で悩んでいる友人に試してもらったところ、改善したと喜ばれました。
過敏性大腸炎や潰瘍性大腸炎で悩んでいる人の中にも有効な患者さんがいると予想されます。 過敏性大腸炎や潰瘍性大腸炎の患者さんは口呼吸が多いので、自覚が有る無しに関わらず、 鼻炎や副鼻腔炎(上顎洞炎)の可能性が高いのです。 さらに、 ・薬剤を使用しない ・腸を直接治療しない ので、少なくとも為害作用がありません。
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<方法> ハナクリーンに温水を入れます。目盛りや温度計がついていますが、指を入れて確かめながら 自分の好きな風呂の温度に調整します。 体温より少し高い方が、鼻洗浄時の痛みが軽減されます。歯科用局所麻酔の麻酔液も 40度〜43度程度に加温した方が痛みが軽減されます。 付属のサーレを入れます。食塩で代用も可能です。その場合には、生理食塩水の濃度に調整します。 但し、サーレの方が痛みが軽減されるような気がします。 オリーブ葉エキスのカプセルの端をハサミで切り、1/2〜1カプセル分入れて、撹拌します。 説明書に沿って、片側の鼻の洗浄を行い、その後反対側の鼻の洗浄を行います。
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「ハナクリーン」
当院でも取り扱っています。 ・口呼吸が原因で歯並びが悪化した小児 ・口呼吸が原因と思われる口臭症例 ・口呼吸が原因と思われるドライマウス口腔乾燥症症例 などの患者さんに使用してもらっています。
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「オリーブ葉エキス」
品質の良い物を使用しましょう。 当院でも取り扱っています。
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「目次」
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